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ことば:目次

ことば:一般的なこと(4月4日更新)
ことば:用法(8月31日少しだけ更新)
ことば:信頼をつくる(7月3日更新)
ことば:話し言葉(2月2日更新)

※質問等はNPOのブログにどうぞ。書き言葉、話し言葉のトレーニングはNPOでも順次取り組んでいきますので、そちらをご利用ください。



なぜ、「脳の皺のために、日本語をしゃんとする」?

●大学院へ行くまでの14年間、お医者さんたちにインタビューをして原稿を書いたり、お医者さんたちに原稿を書いていただいたりする仕事をしていた私にとって、日本語はとても大事な道具です。私が研修などで使っているべらんめえの話し言葉からはご想像いただけないと思いますが、私は、書き言葉でも話し言葉でもほぼ完璧な丁寧語、尊敬語、謙譲語を使えているはずです。その身からすると、今の日本語の貧困さには涙が出ます。
 「正しいか、正しくないか」(だけ)ではありません。本来、豊かな言い回しがあるところを、たったひとつの言葉で済ませてしまっている貧困さ。それは「脳の皺」のためにも良くないのではないかと思いますし、子どもの語彙の研究のところでも書いている通り、感情の表現を狭め、自分自身の心を扱うスキルを低下させてしまう危険性さえあるのです。
 「ら抜き言葉」のように、すでに普通の日本語になってしまっているものもあります(私は絶対に使いませんし、使われると不快ですが、もう何も言いません)。ネットで調べれば、「別にどちらでもいい」と書かれている表現もあります。私の言っていることが正しいかどうかという議論はしません。少なくとも、「20年前には正しかった」ことは事実です。そしてなによりも、「意識して自分の言動をつくる」という観点から、ご参考にしていただければ幸いです。(2015年8月9日スタート)